食卓から未来を変える
管理栄養士

予防は家庭の食卓から

「食卓が少し変わるだけで、健康で元気な人が増えていく」と話すのは、フリーの管理栄養士・江川桃子さん。

かつては高齢者施設で管理栄養士として15年働いてきましたが、好きな食べ物が食べられなくなってしまったお年寄りたちの姿を見るうち、「病気になる前に気付いてほしい」という思いが強くなり、独立しました。

現在は自ら「食卓の未来デザイナー」と名乗り、料理教室や食事指導、ケータリングなどを通して活動しています。

桃子さんが伝えたいのは特別な健康法ではなく、毎日の家庭の食卓からできる病気予防だといいます。

食への興味が育ち、現場で深まった思い

桃子さんの原点は、幼い頃の家庭の食卓にあります。

母は「今日の食事の中には、何が入っているでしょうか」とクイズを出し、目に見える食材だけでなく、隠し味や栄養素についても教えてくれたといいます。

食事はお腹を満たすだけではなく、食べ物を知り、興味を持つ時間でした。

管理栄養士として働き始めてから、食事は多くの人生と向き合うことに変わりました。

高齢者施設では、食べたくても制限をしないと病気がひどくなる現実があります。「好きな物を食べさせてあげたい。けれど、個別の対応には限界がある。もどかしい」

制限が必要だと分かっていても、食事の時間を楽しみにしている姿を見ると、その時間がその人にとってどれほど大切かが伝わってきました。

「だからこそ、もっと早い段階で関われたら」。支えるだけでなく、未然に防ぐ関わり方があるのではないかと模索し始めたのです。

母の姿がくれた確信

転機となったのは、母が病気になり、介護が必要になったことでした。

「自分は何もできない。介護を手伝うしかできない」

仕事として見てきた現実が、自分の家族のこととして目の前に現れました。

これまで当たり前だった日常が少しずつ変わっていく姿。そばにいながらも、できることは限られていました。

「もっと早く気付けていたら」という後悔と共に、母の姿を通して仕事で感じていた病気予防の大切さを確信することになったのです。

「病気になってから支えるのではなく、なる前に伝える側になる」。その決意が独立、「未来の食卓デザイナー」への一歩につながりました。

未来の食卓をつくる現在地

「独立した時は、不安よりもワクワクが勝った。今から自分がやりたいことができる」

桃子さんは食事指導や献立作成といった管理栄養士の仕事の枠を飛び越え、活動の幅を広げています。

「食べる喜びを一生の財産にしたい」と、父子料理体験では家庭の中に新しい会話を生み出し、講座や食事指導では生活習慣を見直すきっかけをつくります。ケータリングでは体に配慮しながらも満足できる食事を提供。どの活動も知るだけで終わらず、「やってみよう」に変わる時間を大切にしているのだといいます。

桃子さんは、大人が食に興味を持ち、その大切さに気づくことが、家族へ、そして子どもへとつながっていくと考えています。

「今、食と向き合う人が増えたら、社会は少しずつ変わっていく」。桃子さんは今日も誰かの幸せな未来の食卓を思い浮かべています。

PR

刈谷市の管理栄養士
◆魅せる食のアートケータリングとグルテンフリーのオーダーギフトBOX。誕生日・企業祝い・歓送迎会に対応。大切な日やイベントを食で彩りたい方へ。
◆シニア向けフレイル予防料理教室や痩せ体質講座の講師。
◆無添加ドライフルーツ、ナッツ販売も。
詳しくはInstagramへ @momoko.e_mellowpeach

江川桃子さんとつながる